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AI/エージェント

MCPとSkillの境界:一方はサービス、もう一方はオーケストレーター

MCPはリモートサービスの能力であり、SkillはローカルエージェントのSOP(標準作業手順)オーケストレーターだ。両者の境界を理解してこそ、適切な場面で適切な道具を使える。

2026/1/10 4分で読める

MCPとSkillの境界

結論:MCPはサービスであり、SkillはエージェントのSOPオーケストレーターだ。

まず、MCPでできることの多くはSkillでもできる。この点には私も強く同意する。

ただし、両者の適用シーンの差は「MCPにはできるがSkillにはできないことは何か」に現れる。

例を挙げる

  1. Web検索
  2. GitHubでコードを調べる
  3. Figmaからプロトタイプ設計データを取得する
  4. Supabaseでデータベースを作成する

最初の2つは、ローカルでも理論上はできるが、実際にはまず実行できない類いだ。

後ろの2つは、ローカルでは完全に不可能だ。サードパーティサービスのデータと認可が関わるからである。

MCPはサービスであり、提供するのは能力

Web検索はサービスであり、インターネットへリアルタイムにアクセスする能力を提供する。エージェントに最新情報の検索・参照をさせたいのに、ローカルで検索エンジンを一から構築するわけにはいかない。

Figma データの取得も同様に能力の話だ。Figmaデータを取得する以上、Figma公式APIへの依存は避けられない。FigmaがAPIをMCPとして公開しているなら、使えるのはそのMCPサービスが提供する能力だけだ。

いつMCPを使うか

いまSkillが広く普及している状況でも、MCPが必要になるのは代替不能なサービス能力に限られる。

さらに単純化すると、MCPはリモートAPIである。ローカルで処理できない要求に対してのみ有効で、それ以外はローカルのSkillスクリプトで処理できる。こちらのほうが、より制御しやすく、安全で、扱いやすい。

MCPとSkillをどう見分けるか

シーン選択理由
サードパーティサービス(Figma、Supabase など)へアクセスする必要があるMCP認可とリモートデータが絡み、ローカルでは代替できない
リアルタイムのネット検索が必要MCPローカルで検索エンジンを構築できない
ファイル処理、コードチェック、テキスト変換Skillローカルスクリプトで完結でき、より制御しやすい
複雑な多段ワークフローのオーケストレーションSkillSkillはSOPフローのオーケストレーションを自然に扱える
MCP能力の呼び出し + ローカル処理が必要Skill + MCPSkillがフローを編成し、MCPがリモート能力を提供する

ローカルで解決できるなら、むやみにクラウドへつながない。